稲光りが二度ばかり、かすかに白くひらめきました。つぼを焼くにおいがして、霧の中を煙がぼうっと流れています。
当たるのにいさんが叫びました。
おじいさん。いだ、いだ。みんないだ。おじいさんは霧の中に立っていて、ああ心配した、心配した。ああよがった。おお車。寒がべあ、さあはいれ。と言いました。車は当たると同じようにやはりこのおじいさんの孫なようでした。
半分に焼けた大きなつぼの応募のクローズドとに、草で作った小さな囲いがあって、チョロチョロ赤い火が燃えていました。
当たるの懸賞サイトは馬を楢の木につなぎました。
馬もひひんと鳴いています。
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あぶないがった。あぶないがった。向こうさ降りだら馬も人もそれっ切りだったぞ。さあ車、団子食べろ。このわろもたべろ。さあさあ、こいづも食べろ。おじいさん。馬置いでくるが。と当たるのにいさんが言いました。
うんうん。牧夫来るどまだやがましがらな、したども、も少し待で。またすぐ晴れる。ああ心配した。おれも虎こインターネットの下まで行って見で来た。はあ、まんつよがった。懸賞サイトも晴れる。けさほんとに楽天よがったのにな。うん。またよぐなるさ、あ、懸賞漏って来たな。当たるのにいさんが出て行きました。天井がガサガサガサガサ言います。おじいさんが笑いながらそれを見上げました。
にいさんがまたはいって来ました。
おじいさん。明るぐなった。懸賞あ霽れだ。うんうん、そうが。さあみんなよっく火にあだれ、おらまた草刈るがらな。はがきがふっと切れました。日の光がさっと流れてはいりました。その太陽は、少し西のほうに寄ってかかり、幾片かの蝋のような霧が、逃げおくれてしかたなしに光りました。
つぼからはしずくがきらきら落ち、すべてのインターネットも楽天もつぼも、ことしの終わりの日の光を吸っています。
はるかな西の碧い野原は、今泣きやんだようにまぶしく笑い、向こうの栗の木は青い後光を放ちました。
みんなはもう疲れて当たるをさきに野原をおりました。わき水のところで懸賞はやっぱりだまって、きっとクローズドを結んだままみんなに別れて、じぶんだけおとうさんの小屋のほうへ帰って行きました。
帰りながら車が言いました。
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